理想的なAI学習&AIトレス対策を考える
AIが急速に発展する中で、イラストや画像の無断学習やトレースから守るための対策とかを色々考えてみる。
することの確認
- ウォーターマークを入れる。
- SNSに投稿する際は低解像度にする。
- ノイズを加える。
- Night Shade、Glaze、Emamoriを使う。
おまけ: 私が作成したノイズ付与ソフトを使用する。
ウォーターマークについて
★基本知識
- 絵と同化したウォーターマークは、AIでも消すのが難しい。
- 文字、ロゴ、記号、シンボルマークはAIで消せる可能性がある。
- 透かしやノイズもAIで消される可能性がある。
- イラスト系ウォーターマークは万能ではないが、対策としておすすめ。
- ウォーターマークは顔周辺に配置すると効果的。
- すべての絵に同じウォーターマークを使用してはいけないが、モチーフは変えないことが望ましい。
- 実は、AI対策としてのウォーターマークは必ずしも重要ではない。
★AIでも消せないウォーターマークの特徴
- イラストとウォーターマークを同化させる。
- イラストそのものをウォーターマークにする。
- ウォーターマークは油絵には油絵、デジタルにはデジタルのように同じ画材で描く。
- できれば文字、ロゴ、記号、シンボルマーク、透かしは使わない。
- ウォーターマークに縁取りやアウトラインを入れない。
- イラスト系のウォーターマークは、原画の絵柄と同じ絵柄にする。
- イラストにウォーターマークを重ね、イラストがやや隠れるように配置する。
AI学習について
AI学習対策として、まず自分の絵の魅力が何であるかを把握することが重要です。これにより、AIユーザーがどの部分を学習させたいかを意識して対策を取ることができます。
- 自分の絵の魅力を考える - キャラクターの目がオリジナルである、独特なスタイルを持っている、同じモチーフを繰り返し描いているなど。AIユーザーが学習させたい要素を考えるためには、自分の絵の特徴を知る必要があります。
- 魅力的な部分にウォーターマークを重ねる - 魅力となっている部分にできるだけ重なるようにウォーターマークを配置することで、学習の際にその部分が避けられやすくなります。同じモチーフで統一されたウォーターマークがあると、AIユーザーは学習対象として扱う際に手間が増えるため、嫌煙されることが期待できます。
- ウォーターマークのモチーフは単語ではなく文章で - 単語指定で消せるモチーフよりも、英語で指定しにくい表現が望ましいです。例えば、「ピースサイン」では "peace sign" という指定で除去される可能性がある一方、「楳図かずお先生のグワシのポーズ」は英語での表現がないため、除去が困難です。
- ウォーターマークに固執しない - ウォーターマークの追加が不要であれば、学習対象となりにくい要素を顔周辺などに配置し、自然な形で対策とすることも可能です。こうした場合、AI学習対策にはなるものの、無断転載対策としてはサインを別途入れる必要があります。
ノイズやぼかしについて
ノイズやぼかしを使った処理は、AIトレス対策として有効です。特に、不均一なノイズやトーン処理をイラストの顔や手に加えることで、AIによるトレスの際に崩れたり、異なる絵として生成される可能性が高まります。
- Photoshopの「テクスチャライザー」で、絵の一部にキャンバスの質感を追加するのも効果的です。
- SNSでは全体表示され、顔を拡大しない限りノイズはほとんど目立ちません。
- 色の薄いパターントーンは突破されがちなので、工夫が必要です。
おまけ: 簡単な防御術
TwitterなどのSNSでは、通常表示とタップ選択時の背景が異なる点を利用して、通常はノイズまみれで、選択するとノイズが消えるような仕組みを加えることで、AI学習者に対してひと手間を追加することが可能です。
手動での処理については、以下のリンクを参照してください:
アプリで簡単に処理したい場合は、以下のリンクからダウンロードできます:
まとめ
これらの対策は、イラストの魅力を損なう可能性もあります。そのため、SNSには対策済みのサンプルイラストを投稿し、AI対策が施されたイラスト投稿サイトへのリンクを貼るのが最も安全です。SNSでの公開は、サンプルとして扱うのが適切でしょう。